意地悪な幼なじみの君に恋をした




数日経った日、あたしは朝から手が震えるほど緊張していた。


今日は受験前日。


高校受験の前日はここまで緊張してなかったのに~!

おかげで一日中まともに授業に集中できないし美柚や郁理との話も上の空。


放課後だって話し弾まなかったし……。


落ち着かない気持ちを必死で押さえる。


夕食もあまり喉を通らなくて、小腹が空く。


「はぁ~…落ち着かないよ…」


ベッドでゴロゴロしていると、マナーにしていた携帯が鳴った。


「うっ、うわっ!びっくり!…ん?彩希ちゃん?」


あたしの可愛くてしょうがない後輩の彩希ちゃん。

そいえば連絡先交換してたような…。