図書室に着くと人は誰もいなくてシーンと静か。
多分…なんとなくだけど彩葉がいるとしたら窓際の席。
幼なじみのカンってゆうの?
「いたいた……」
参考書やら教科書やらを広げて、その上で机に突っ伏して寝ている彩葉。
若干、寝顔が幼く見える。
寝てる顔も可愛い。
彩葉の隣の空いてる席に座って、しばらく寝顔を眺めてみた。
イジメたくなる…。
「起きろ~…チビ…」
ピンクに染まる頬をムニッと軽くつねってみると、眉間にシワを寄せた。
「んっ……ん…ゆ、ゆーり…?」
「おはよ、眠り姫」
「姫じゃないよ…んー眠たい…」
「早く帰って寝よ?」
「ダメだよ~…テスト近いし」
そいえばテスト近かったな…。
忘れてた。

