意地悪な幼なじみの君に恋をした




片付けを進めること約20分。

軽音楽の発表をしてたステージは、装飾や機材がなくなり見慣れたステージに戻った。


やっと終わった…

彩葉をかなり待たせたかも。


「んじゃっ!郁理!お先にぃ!美柚ちゃんとデート♪」

「行ってらっしゃーい」


ドラムは後日、車で持って帰ると言う奏真は軽々と手を振って体育館から出て行く。


俺も図書室まで行くか……。


とりあえず、携帯で彩葉に電話を掛ける。

1コール…2コール…3コール……


出ない。


先、帰ったとか?

メールも来てないから、そんなことないか…。


心配だからまず図書室行ってみよ。