すると、ブラウスの胸ポケットに入れてる携帯がチカチカと光る。 電話だ…。 しかも彩葉から。 片付け全然終わんないんだけどー…。 「もしもーし彩葉」 『もしもし郁理?あたし達もう終わっちゃった。どう、終わりそう?』 「えっと~…まだかかるわ、きっと」 『そっか。じゃあ図書室で待ってるね』 「わりぃ、すぐ終わらせる」 『慌てないようにね。それじゃあまたね』 彩葉の声聞いたら、なおさら早く会いたくなってきた。 こうなったら早く終わらせよう。