意地悪な幼なじみの君に恋をした




俺がギターケースに自分のベースを閉まっていると、ドラムを運んでくる奏真が。


「美柚とか、こんな重いモン運んでんだもんなぁ~。ちっさいのに感心するわ、うん」

「それ藤野に言ったらどうなるだろ」

「ダメダメ!すっげー怒られっから!チビなのに小さいって言ったら怒るからな」

「俺からしたら彩葉だってそうだ。ちっさいのに」

「広瀬ちゃんって背高いじゃん。スタイルいいし」


スタイルはいいよな、やっぱり。

本人は気にしてるみたいだけど、スタイルいいからスカート短いのも気になんない。


「つーか彼女の話ししてないで、やらなきゃ終わんねぇな」

「彩葉のこと待たすことになんじゃん」


また黙々とギターなどを片付ける。