意地悪な幼なじみの君に恋をした




この空気どうするあたし!?

郁理は意地悪っぽい笑みを浮かべて、あたしの目線に合わせる。


「彩葉からしてくれるんなら大歓迎だけど、俺は」

「あたしからっ…!?」

「そっ。彩葉から。俺だって勉強で疲れてるし癒してほしーなぁ~…」

「うっ…じゃあ…目、瞑って」

「ん」


やっぱ郁理は目を閉じててもかっこいい。

あたしの心臓がドキドキとうるさく音を立てる。


ゆっくりと郁理の唇にあたしの唇を重ねた。

顔が熱いし、身体も熱くなってる気がするよ…。


「わりぃ彩葉…足りないのは俺もだ」

「んっ…」


一瞬、唇が離れたから大きく息を吸い込んだ。

苦しくなるほどのキスが、今はなんだか心地いい。


それだけ郁理のことが大好きなんだよね…

郁理もそう思ってくれてたら嬉しいな。