意地悪な幼なじみの君に恋をした




あたしもペットボトルのジュースを飲む。

うーん…全然、涼しくならない。


「そーいえば夏休み明けってすぐテストあるよね?」


美柚の一言で、すぐに現実に引き戻された感じ…。

受験生のあたし達には逃げられないテスト。


「暑いのにやめてほしいなぁ~美柚」

「でも奏真は音大じゃん。勉強って必要か?」

「おいおい郁理くん。音大でも多少勉強しとかないとダメだからな」

「マジでか!」


郁理はペットボトルの水を飲み干して、岡本に言う。

とゆうか、岡本くんも郁理も飲み終わるの早すぎ!


会話が途切れたところで、美柚がギターの音を小さく鳴らす。