二人を置いて先に保健室を出た。
なんか俺ってすげーカッコ悪い。
他の男としゃべってんの見て、機嫌悪くなるって最悪じゃん。
昼休みもまだあるしどーすっかなぁ~…
教室に入ろうとしたところで、委員会帰りの奏真と藤野にバッタリ鉢合わせ。
「郁理~!広瀬ちゃんに会って来た!?大丈夫だったか?」
「あぁ。まぁー…元気そうだったからなにより」
「あたし彩葉のとこ行って来ようかな~。まだ時間もあるし!」
「今行ったら多分、アイツいるわ。あの関西弁の~…」
「ハル…陽椰って子?」
「そうそう」
藤野は、はぁ~…とため息を吐きながら小走りで保健室へ行った。

