あたしは郁理の家の前にいる。
インターホン押そうか…
先に連絡した方が良かったのかな?
「ダメだ…押そう」
ピンポーン―……
反応なしですか!?
そう思ってたところで、ガチャッとドアが開いた。
「彩葉?…寂しくなかったんじゃねーの?」
「うっ、そ、それは…ただ…」
「入るなら入れば」
「お邪魔します…」
あたしカッコ悪い。
最初から素直になってたら良かったのに。
郁理の家に入ると、白を基調としたリビングが広がる。
きれいだ。
「俺の部屋いくべ」
「うん」
郁理の部屋は汚いイメージしかないんだけど…
ってことは言えないから、とりあえずついていく。

