意地悪な幼なじみの君に恋をした




頭がクラクラしてボーッとするし、貧血みたいな感じ…。

おまけになんか気持ち悪い…。


ちょっとヤバいかも。


「彩葉ほんとに大丈夫?具合悪かったら無理しちゃダメだよ!」

「あ、うん。多分…大丈夫」

「彩葉ー、美柚ー!次、コート使っていいよ!」

「わかったぁ~!彩葉行こっか!…休む?」

「ううん。い、行く…」


コートが空いたらしくクラスの女の子が教えてくれた。


美柚に言われてあたしが立った瞬間……


「えっ…ち、ちょっと!?い、彩葉ぁ!」


なんだろう…

目の前が真っ暗になってどんどん視界が狭くなる。

耳には美柚の声が響く。


誰かに…色んな人に名前を呼ばれてるみたいだけど身体が重い。


どうしちゃったの、あたし。