ゴタゴタは終わったけど、ドキドキが終わらないあたしの心臓。 午後すぐに終わった学校の帰り道、あたしは郁理の少し後ろを歩く。 「手、繋がないの?」 「えっ!えっと~繋ぐ…繋ぎます!」 突然話しかけられてびっくりしたあたしは、なぜか敬語。 もうヤダ…空回りするよー…。 「顔赤い…俺といて照れてんだ!可愛い~」 「てっ!照れてない!ただ…その…」 「なに?」 「うっ…」 顔をぐっと近づけられる。 もっと顔赤くなるから! ほんとにあたしをドキドキさせるのが得意なんだから…。