紙に記入し終わったあとの休み時間。
あたしの席には美柚と岡本くんが来ている。
「ねーね、彩葉!進路どうした~」
「美柚はどうしたの?やっぱり専門学校?」
「うん!美容系の専門学校にしたよ」
美柚は前から美容系の専門学校に行きたいって言ってたよね。
「あたしは大学にした、文学部で」
「彩葉っぽいね~文学部って!奏真は音大だっけ?」
「受かるかわかんないけどな。そーいえば郁理って決まったの?」
「ん、決まってる」
ちゃんと決まってたんだ…ならよかった。
「ちなみになんて書いたの?」
「お前は知ってると思うけど…」
ごくり、と唾をのんで聞く。

