意地悪な幼なじみの君に恋をした




担任が教室に入ってくると、郁理に群がってた女の子達もいなくなる。


あたしの席はまだ郁理の隣。


席替えとかしたくないな…。


「それじゃあ、朝から悪いけど一回目の進路希望調査するからな~」


担任の一声でみんながざわめく。

ざわめかないで、欠伸をして呑気にしてるのは郁理。

うらやましい。


配られた紙にボールペンで記入する。


第一希望は、家から割りと近い大学の文学部。


やっぱり書くの緊張するかも…。