意地悪な幼なじみの君に恋をした




満足げな彩葉と手を繋いでまたショッピングモール内をうろうろする。

俺は左手、彩葉は右手にブレスレットが光る。


「やっぱこっちがいいかな?」

「どっちもいいと思うけど……」

「どっちか一つ!」

「で、ですよね~…」


楽しいけど、正直大変。

なにか選ぶ時には、どっちか選ばないと彩葉に怒られるし…。


わがまま言ってくる彩葉が可愛いから許すけど。


「あ~!楽しかった!」

「満足した?」

「うん!そろそろ帰ろっか」

「あぁ」


ショッピングモールを出ると、冷たい春風が頬撫でる。