意地悪な幼なじみの君に恋をした




【郁理side】



彩葉が遠回しに言って来たペアルック。

恥ずかしいのか素直に言わないところがまた可愛い。


彩葉が俺に選んでくれたのは、シンプルな青のブレスレット。


会計を済まして彩葉に渡す。


「はい。チビ」

「チビって言われても何も文句言えないんだけど……でも、ありがとう」

「ん、別に」


頬が緩みっぱなしで桜色のブレスレットをつける彩葉。

俺も青のブレスレットをつけてみる。


色が違うだけで形は同じ。


「すっごい可愛い!」


一人で騒ぎながら、携帯を出して写メを撮ったり…

かなり気に入ってくれたみたいだ。