生まれた時から幼なじみのあたし達は、マンションのお隣り同士。
幼稚園、小学校、中学校はもちろん、高校まで同じになった。
「あ…そいえば俺、彼女と別れた」
「はぁ!?また!?」
「なんかすっげー独占欲強くてウザかったから」
「あのさぁ…彼女は大切にしなきゃダメだよ?」
「彼氏できたことないヤツに言われたくねー」
郁理は耳を塞ぐ動作をする。
朝っぱらから腹立つ幼なじみですこと…!!
「あたしだって告白ぐらいされたことあるんだから!」
「物好きな男もいるんだな!」
「失礼なっ!」
またコイツの悪気のない笑顔がイライラするし!

