意地悪な幼なじみの君に恋をした




「彩葉すげー可愛いな…だからチョコちょうだい?」

「そこまで言われると照れるけど~…はい!」

「サンキュー。……ところでこれは…?」

「本命だよ…?」


頬を赤くして目を反らしながら言う彩葉が可愛くて、ガバッと抱きしめた。


もっと耳まで赤くする彩葉が可愛い。


「だ、ダメ!郁理!早く学校行かないと遅刻するっ!」

「このままサボってデートとか…」

「ダメだよ~…他にも友チョコとか渡すのに…」

「あっそ」


少しの間だけ彩葉のこと独り占めしたかった。

彩葉も何も言わないで俺に抱きしめられる。