岡本くんは言いにくそうにお茶を指差す。


「それ、間接ちゅー…じゃね?」

「俺達はそうゆう中じゃねーもん」

「広瀬ちゃんも気にしないの?」

「昔からだからね」

普通の女の子はドキドキすることも、あたしはドキドキしない。


これが幼なじみならでは、なのかな?


「じゃあさ~…好きとかってゆう感情とかないの?」

不思議そうな顔で美柚はあたしを見る。


「家族みたいなモンだからね」

「なんか幼なじみって面白い…」



面白い…。

ずっといても飽きるだけなのに。