意地悪な幼なじみの君に恋をした




彩葉からチョコはもらって当たり前だったけど本命としてほしいじゃん?


「郁理~!探したよ~どこ行ってたの?」

「あぁ…ちょっと用事あってな」

「そっか。じゃっ、帰ろ?」

「ん」


俺が階段を上がると彩葉とバッタリ。

告白されてた…なんて彩葉には言えなかった。


いつもと変わらない帰り道で、彩葉は笑顔でずっと話してる。


返事とかうまくできない。


俺ってこんなに臆病だったっけ?

彩葉にフラれるんじゃないかって、すっげービクビクしてる。


カッコ悪…。


「…どうしたの郁理?聞いてる?」

「ん、聞いてる」


お前のせいで調子狂ってんだよバーカ。