意地悪な幼なじみの君に恋をした




全身が熱くなって、体温が上昇したんじゃないかと思うぐらいに熱くなる。


「照れるっつーことは、俺にまだチャンスあるんやろ?…けっこう本気やから」

「わかった…」

「んじやっ!バレンタインの本命チョコ期待しとるでっ!」

「ちょ、ちょっと陽椰くん…!」


手をヒラヒラと振って廊下の人に紛れて行ってしまった。

これじゃあ、あたしだけ恥ずかしい思いしてるみたいなんだけど…!


陽椰くんは、あたしに彼氏がいるの知ってるのにどうして?


本命チョコってことは…あたしと郁理が別れるってことでしょ?

本命は郁理ってずっと考えてたのに……


バレンタインのことを考えれば考えるほど、陽椰くんが思い浮かんでしまう。

優柔不断…?

そんな言葉が今のあたしには当てはまるのかな…。