意地悪な幼なじみの君に恋をした




人通りが多く、賑やかな廊下で響いた言葉。


「彩葉ちゃんのことめっちゃ好きやねん!」


廊下で話してた人達がいっせいにこっちを見る。

一瞬シーンとした廊下は、あたしにとっては時間が止まったように感じた。


また廊下がざわめきだして、やっと我に帰るあたし。


「うっ、嘘だぁ~!嘘はよくないよ陽椰くん」

「俺、嘘つかへん!本気やから」

「なっ!」


あまりにも陽椰くんの目が真剣だから本気なんだと思う。

心臓がドキドキバクバクと激しく音をたてる。