最初は嫌な印象しかなかったけど、今は一緒にいて笑わしてくれる明るい男の子。
カフェから出たあとも、あたしを色んな所に連れてってくれて普通に楽しかった。
「なんか思ってたより今日1日が楽しかった…ありがとう陽椰くん」
ホテルに帰る薄暗い道を歩きながら話す。
「俺もめっちゃ楽しかった!ずっと彩葉ちゃんといたいわ」
「またそんな冗談言ってさ」
「ん?冗談やないで?」
「なっ!なに言ってんのよ~…」
笑って誤魔化してるけど、実はけっこうドキドキしちゃってるあたし。
「なぁー…俺んとこ……」
「ん?」
「いっ、いや!気にせんでええから!」
あたしに隠してる?
なに言おうとしたんだろう…。

