二人で話すだけじゃなくて…なんて言うのは照れくさいから、場所を指定して会うことにした。
男子と女子で階が違うから、彩葉の安全を考えて女子がいる2階で会う。
電話を切って、同室の奏真や他のヤツにバレないように部屋から出た。
先生に会いませんように……。
「彩葉~…会いたかったぜっ」
「郁理が全然会ってくれないんだもん…」
拗ねてる。
可愛い。
「ごめんね…一緒にいてあげられなくて」
「ヤダ。寂しかったし…」
「彩葉のこと大好きだから許して?」
「…っ…郁理ズルいよ…」
拗ねる彩葉をぎゅっと抱きしめた。

