あたしは軽く秋月くんに頭を下げて、美柚に腕を引っ張られてった。
「ねー美柚?どうして秋月くんはあたしなのかな?」
「単純に気に入られたんだよね~。ハルは猛アタックして砕けるような人間だし」
「もっと秋月くんに合うような可愛い女の子たくさんいるのに…」
「あのね、ハルの好きなタイプって大人しい感じの女の子なの。多分、彩葉とかドストライクだと思う!」
「そんなこと…」
そんなことない。
きっと、からかわれてるだけ。
だから気にしない、気にしない…。
その日も郁理達と会うことなく自由行動は終わってしまった。
郁理不足……
もうそろそろ会って話したいし、抱きしめてもらいたい。

