意地悪な幼なじみの君に恋をした




朝、カーテンの隙間から溢れる光で目が覚めた。

隣には、まだ爆睡してて起きる気配なしの彩葉がいる。

時計を見るとまだ昼前。


俺もなんかダルい……もうちょっと寝よ…。


布団に潜ると部屋のドアがノックされた。


多分、奏真と藤野。


「はいー」

「あ、俺だけど。つーか寝癖ひどいな、まだ寝てた?」

「寝てた…昨日、頑張ったから俺」

「俺も…ってことは広瀬ちゃんもまだ寝てる?」

「爆睡して起きる気配なし。藤野は?」

「今、起きてデート連れてけって言われてるから連れてく」


デートか……。

藤野と奏真が行ったって言ったら、彩葉も行きたがるよな…。