すると、背中に重みを感じた。
後ろから郁理に抱きつかれてるんだ…。
「な、なにしてんのよっ…!」
「わかんない?彩葉に抱きついてんの」
「やめてよ…恥ずかしい…」
「抵抗しないってことは、ヤではないんでしょ」
「そんな…っ」
恥ずかしいからやめてほしい…。
だけど、郁理がもっとほしくなるのはなんで?
抱きつかれたまま、温かさに浸っているとコンコンとドアがノックされた。
あたしは郁理の腕からスルリと抜け出しドアを開ける。
「美柚と岡本くん?どうしたの?」
「邪魔しちゃったかなぁ~彩葉!」
「邪魔じゃないからねっ!」
冷やかすのやめて下さい美柚さん。
あたしの頬は不意に熱くなる。

