意地悪な幼なじみの君に恋をした




【彩葉side】



あたしのカンだけど、郁理にバレてるような気がする。


嘘つくのは得意じゃないし嫌い……。


だけど可愛い後輩のためにあと少しだけ…少しだけでいいから恋をさせてあげたいの。


悩んでるままの昼休み。


美柚達とお弁当を食べたあと、あたしは美術準備室に行った。


「待たせてごめんね!彩希ちゃん!」

「全然大丈夫ですよっ!気にしないで下さい」


相変わらず礼儀正しくて良い子。


こんな子に嘘ついてたら、いい加減心が痛い。