意地悪な幼なじみの君に恋をした




【郁理side】



マジでか…なんで彩葉が知ってんだろ。

俺も名前までは詳しく覚えてなかったけど、特徴を言われて思い出した。


すっげー小さくて、俺からしたら雰囲気が彩葉に似てる。


「そっかぁ~…郁理が知ってるならよかった」

「つーかその後輩がどしたの?」

「ん~なんでもないっ」

「気になるんだけど…」


教えてくれないってことは、なんか隠してるな…。


彩葉と別れたあとに、あの後輩のことを思い出す。


あれは確か2週間くらい前のこと。

俺が偶然用事のある職員室に行った帰りに、職員室前の廊下で背のちっさい女がいた。


背が大きかったら、どことなく雰囲気が彩葉に似てる気がしてた。