意地悪な幼なじみの君に恋をした




放課後。

彩葉を待ってる間に自販機でジュースを買った。


小さい時から彩葉が好きなジュース。


しばらく待ってると駆け足で彩葉が玄関に来た。


「ごめん!待たせた!」

「遅いぞ〜チビ彩葉」

「ち、チビじゃないもん!デカ郁理」

「あれ〜…数学のテスト何点だっけ?」

「うぅっ〜……」


そう。

彩葉はけしてバカではないが、数学だけが恐ろしく出来ない。

他の4教科は彩葉に負けてるけど、数学だけは彩葉に勝ててる。



「ほら、早く帰るぞ」

「うん…」


少し後ろを歩く彩葉が妙に大人しい。