学校では色んな声が教室で響いていた。
喜びで舞い上がってるヤツもいれば、がっかりして落胆してるヤツもいる。
テストが返却されてる最中だから。
「郁理!国語何点だった?」
「かっ、関係ねーだろ!チビ彩葉」
ズルい…国語が得意だからって調子に乗ってんなぁ~…
数学ん時覚えてろっ!
そして時間がたって数学のテストが返却された。
「ゆっ、郁理…ヤバい」
「悪かったの?」
「ううん!見てみて!」
彩葉に差し出されたテストを見ると、48点と真っ赤なペンで書かれている。
けして良い点数じゃないけど、数学の点数がいつも30点だいの彩葉にしては頑張った。

