放課後に郁理があたしの家に来た。
今日はあたしの家で勉強するけど、お母さんは出掛けてていない。
「やっぱ彩葉の部屋って集中できない」
「いいじゃん。授業中も集中もってないんだから」
「うわぁ~すっげー嫌み!ぬいぐるみの視線を感じて落ち着かないし」
「可愛いからいいのっ!はい、数学!」
「はいはい…」
呆れ気味の郁理に教えてもらう数学。
相変わらずわかりやすい。
こんなんだったら、高1の時から教えてもらっとけば良かったなぁ。
続けて勉強すること1時間。
さすがのあたしも集中力が切れてきた。
「少し休むべ」
「あぁ~…うん!そうだね」
時間よりも中身。
明日のテスト頑張らないとっ!

