意地悪な幼なじみの君に恋をした




郁理の数学の説明は思ってたよりも分かりやすくて助かった。


他の教科できないのが不思議なくらい。


「今日はありがとう、郁理。すごい分かりやすかった」

「ならよかった。続きはまた今度な」

「うん!ありがとね!」


郁理の家を出たのはもう暗くなってから。


隣同士だから帰りの心配がいらないんだよね。


それにしても今日は、郁理にドキドキさせられた1日だった……。


心臓がすごくドキドキして郁理に聞こえてしまいそうで、大変だったんだから。


でも楽しかったし…ほんとにありがとね?


いつもより気持ちよく眠りにつけた夜だった。