………また誰かが本を開いたようだ。



――…さぁ、最高のストーリーに仕上げよう



誰かが本を開く度に、俺達はまた同じ事を繰り返す。



何回も何十回も何百回でも。



同じストーリーを描く。



退屈?飽きる?


……俺達にそんな感情は無い。


只ひたすら、同じストーリーを紡ぐ為に


また今日も、一時の夢を見させる為に



俺達は存在し生きる



この本が有る限り――…