後ろばかり見ていた。
何度も、何度も、後ろを振り返った。

この二年半、ずっと立ち止まっていた。

だって後ろを見たら。立ち止まっていたなら。
必ず君が居たから。

君の居ない日常が、君の居ない生活が、君の居ない人生が、
あんなにも当たり前だったのに...

知らない間に、
君の居る日常が、君の隣に居る事が、君の居る人生が、
さも当たり前かのように流れてる。

君に好きになってもらえないなら出会わなければ良かった。
君の本当の彼女になれないなら死にたい。
君とずっと居れないなら生まれなければ良かった。
ずっと、ずっと、後ろ向きばかりな事を思ってた。

でも、当たり前がそうでないと気付いた今は違うよ。
君とまた出会う為に生きたい。
君に少しでも好きになってもらいたいから頑張る。
君と一番過ごしたのは私だって、胸を張れる。
そして本当に、君と出会えて良かった。


君と出会えた奇跡。
君と話せた喜び。
君と仲良くなれたあの日。
君を好きになったきっかけ。
君に抱きしめてもらえた私。
全てに感謝する。全てを忘れない。
それでいて、もっと君に好かれますように。

私は、前だけを見る。
前に、進む。
時間を掛けてでも、君に頭撫でてもらいたいから・・・