レイジはちゃんと自分で分かっている。 自分がモテる事によって、 私まで注目されているということを。 だから今だって私をわざわざ教室まで迎えに来てくれた。 朝みたいに私がまた何か言われないように。 そして、わざと目立つように 耳元で甘くささやいたり、肩を抱いたことに意味があったと私が気が付くのは、また少し後のこと………。