「咲紀、もう高瀬櫂くんのことはいいや。私ね、あのバスケの男の子が好きになっちゃった。っていうかあの子も私のことが好きなんだって」


「えっ?」


「なんか今日下駄箱で偶然聞いちゃったんだ。あの男の子たちが話してること。で杉本佑衣ちゃんが好きだって名前まで出してたからやっぱり間違いなかったんだよ。こないだのこと」


佑衣ちゃんは自慢げにそう話した。