メランコリーはさっきまでとは違って嬉しそうに声を弾ませて言った。 「さぁ…?見当もつかないな…」 フリーゼルは心の底からそう思い、呟く。 「…それはね、おじい様が殺したミハエルの息子、フィオーレよ」 心臓が凍りつくような思いがした。