『――…』 拓斗のことは たぶん好きなんだと思う―― 自分でもわかる―― でも 胸のどこかで 新一のことを思い続けている… そう思うと “本当にそれでいいのか?”って思ってしまう それに 綾は新一と病気を理由に別れた―― だから 余計に不安なんだ―― 綾はゆっくり口を開けた… 『拓斗は…私が病気でも…いいの?』