ギターを一本持って、スタジオに向かう。 スタジオの小さな楽屋に入ると先にルキがいた。 「やっと来たな、ミレイ。」 「あ、ごめん。」 緊張のせいもあり、謝ってしまう。 「外の客、見て来たのか?」 「うん。まぁね。」 楽屋に入る途中に、今日のライブに参加するであろうお客さん達を見てきた。 「遂に本番だな。」 「そうだね。」 「ミレイ、緊張してるだろう?」 「うん...」