吸血鬼と歌姫と



バイトから家への帰り道、
自転車を押しながらルキにどうやって謝ろうか考えていた。




逃げてすみませんでした、とか?


でも何で逃げたのかは自分でもちゃんと分かってないし...





公園の前を通る。



「ルキ、待っててくれてたのになぁ...」



今朝の事を思い出してポツリと呟いた。