「んっ…やっ…しゅう…ちゃんっ」 この声…しかも、しゅうちゃんって。 なつこはすぐに二人がいることに気付いた。 「彩花…可愛い」 秀二の声。 “なつこ…可愛い” 自分が言ってもらってた頃のことを、ふと思い出した。 ダメだ、つらすぎる。 昼間吹っ切れたと思っていたのに…。 どうして忘れさせてくれないのよ。 「はぁ…よしっ」 小さく気合いを入れ思いっきりドアを開けた。