「着いた…」 最初は走ったなつこだったが、やっぱり30歳。 体力の限界を感じすぐに歩くことを選択した。 「19時45分か。もう、みんな帰ったかな」 そんなことを思いながら自分の部署へと急いだ。 「あ、真っ暗。やっぱ誰もいないか」 誰かいると入りずらいなと感じていたなつこは少し安心した。 ドアの前に立ちドアのぶを回そうとした時、中から声が聞こえなつこの顔が歪んだ。