ナピュレの恋【完】


「なつこさんのお友達ですか?」


いつもの定位置に座ると裕也が首を傾げなつこに聞いた。


「あ、うん。花音。美人でしょ?」


なつこは自分のことのように自慢すると


「そうですね、とてもお綺麗な方ですね」


裕也がニコリと笑った。


「あたしと同じ30歳、独身よ。どう?」


裕也を見つめニヤリ笑った。


「どう?って、あんたねぇ。あたしを売りモノみたく扱わないでよ」


花音に睨まれた。