花音には嘘ついても仕方ない。 「うーん、実はさ……」 歩きながら、なつこは花音に今日あったことを話した。 「はぁっ!?なにそれ!!秀二さんも女もなんなのよ!!」 こうやって怒ってくれる花音が、なつこは嬉しかった。 「でもね、そのおかげで冷めたよ。吹っ切れちゃった」 なつこは苦笑した。