「お先に失礼します」


なつこの声に一瞬、皆が固まった。


はぁ…また明日から大変だなこれ。


溜め息をつき廊下に出た。


「なつこ!!」


後ろから声を掛けられ振り返った。


「あー貴子。あたし約束あるから先帰るわ」


なつこに声を掛けたのは貴子だった。