ナピュレの恋【完】

「なつこ…ごめんっ!!」


秀二は頭を下げた。


なによ、これ。


これじゃまるで、あたしが謝らせてるみたいじゃないのよ。


知らない人が見たら、そう見えるかもしれない。


だって、なつこが座り秀二が立って頭を下げているのだから。


「秋本さん?あたし何かしましたっけ?」


なつこは本当に分からないようなふりをした。