貴子は秀二に気持ちがあったわけではないらしいんだけど。


だけど気にかけてくれる貴子に、秀二が思いを寄せたらしい。


そんな秀二に貴子は一瞬あたしの顔が浮かんで断ったらしいんだけど、どんどん気になって感情が止められなくなり、付き合うことにしたらしい。


すごく驚いたけど、貴子にも秀二にも幸せになってもらいたくて…。


秀二のことは、今は本当に良い思い出。


あのことを除けば秀二は本当に良き彼氏だった。


きっと貴子のことも幸せにしてくれると思った。


「おめでとう!!」


そう言って貴子に抱き付いた。


この短期間で二組のカップルが成立するなんて…。


あ、あたしと裕也も入れたら三組なのかな?


と、なつこはクスリと笑った。