静かな教会で大声を出してしまったあたしは、みんなから視線を集めるわけで…。
隣にいた裕也も。
「ん?どうしたの?」
と、顔を近付けてきた。
「え!?えぇと、あはは…」
なつこは、笑ってごまかした。
「変な、なつこー」
そう言いながら裕也は左サイドにいる友達と話していた。
どうしても堅苦しい式にはしたくなくて、みんなと話しながら前に進むという形を取った。
本来は、そんなことする人はいないらしいんだけど、新しい形に担当の人もノリノリでOKしてくれた。
そんな貴子から話を聞けば、あたしが辞めた後落ち込んでる秀二に貴子が声を掛けたのがキッカケだったらしい。

