そして、あたしたちは今…教会にいる。
あのプロポーズをしてくれた、教会。
二人で決めた結果。
参列する人には申し訳なかったけど、どうしてもあの教会で式を挙げたくて、この教会にした。
案の定、花音には文句を言われたけど裕也の友達を紹介するからと伝えると。
「行くわ」
と、花音らしい言葉が返ってきてなつこは笑った。
式には貴子と彩花も来てくれて…。
貴子には、あの後すぐに報告するとスゴク喜んでくれた。
そしてなぜか裕也がケーキセットを奢(オゴ)ることになっていて。
何でもあたしの指輪のサイズを聞いた時、約束させられたらしい。
裕也はビクビクしていたけど、ケーキセットでいいと分かると安心していた。

