それを優しく裕也が抱きしめてくれて…。 「なつこがいいんだ。なつこしか、いないから。俺と結婚してくれる?」 今度は、周りに聞こえないよう…囁くように言った裕也に。 「うん…。あたしも、裕也が…裕也しか、いない…」 そう言いながら、頷いた。 その瞬間…。 「おめでとう!!」 「すっげぇ!!生プロポーズ初めて見たぁ!!」 「幸せになってねぇ!!」 なつこが頷いたのを合図に周りで見守っていた人達が、歓喜の声を上げた。 そんな周りに裕也もなつこも恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にさせていた。